青い鎧、秘めた赤
夏の公園で、皆が短パンになって集合する中、彼女は暑さと同調圧力に迷った末、ジーンズを脱がない決断をしました。
視線に耐え自分を貫いた後、同じ迷いを抱く二人と語らいます。彼女が感じたことは⋯⋯
目次:
青い鎧、秘めた赤
本編
――みんな、下も脱いでる。どうしよう⋯⋯
視線の先に、短パン姿となった女子たちが続々集まっているのが見える。ジャージの上着を脱ぎつつ、ジーンズ姿の彼女は揺らいでいた。デニムが下がっていて、前もって穿いてある赤い短パンがチラリと覗いていた。
ジャージを雑に置いても彼女は決心がつかず、女子たちを凝視している。
朝からずっと、初夏の日差しが照りつけている。出発時とは空気も違いジメッとして、ちょっと動くだけで汗をかきそうだ。
――私も、脱がなきゃいけないかな⋯⋯
彼女の指先が、恐る恐るデニムのボタンに伸びる。けれど、しばし躊躇った指先は大好きなジーンズを引き上げる。赤い短パンを秘めたかった。
――短パンで集合しなければいけないと、言われてるわけじゃないし。やっぱり脱ぐの、嫌だもん。暑くても、私は私。
せめぎ合うハートに、彼女は言い聞かせていた。
短パンをねじ込め、締め付けるような感覚が快い。
少しだけ、赤い布地が見え隠れしている。揺らいだ証だった。
エピローグ
緊張を胸に、彼女は集合場所の一員となる。
リーダーによる話や指示を聞いている間、周囲の視線が強く突き刺さっているように感じた。
表面上は何事もない顔をして、受け流すよう努めたつもりである。
一方で内面は激しく波立っていて、どう見られようと私は私だからと己を信じ、意識する視線を鎧のごとく跳ね返していた。
どれくらいの時間が経ったのだろう。ほんの数分のようで、ひどく長く思えた。
集合が解かれ、トートバッグを置いてあるレジャーシートへ彼女は引き返そうとした。
すると、短パン姿の女性二人から声を掛けられた。
互いの自己紹介といった、たわいない会話があった後、二人が切り出す。
「本当は短パンになりたくなかったんだけど、みんな脱いでるから⋯⋯いいなあ」
「私も仕方なく。脱がずにいられるなんて、すごい」
「どうしても脱ぐ気持ちになれなかったから。それだけ」
彼女はそう言うと口元が緩み、微笑した。短パン姿の女性二人も、笑顔で彼女を見ている。
――脱ぎたくないのは、私だけじゃないのね。周りを見ていたようで、自分だけ見ていたかもしれない。怖い顔をしていたに違いない。
彼女は言葉を継いだ。
「でも、みんなに合わせるのも分かるんだ。私も迷ったし。とやかく言えないな」
ジーンズの下から、相変わらず赤い短パンがチラリと見えている。共感の証になった。
※物語の構想・展開は、次のAIとの協働によります。
- Claude
- Gemini
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